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running2021.04.12

Think on the RUN ―走りながら考える― vol.1 『はじめに』

<はじめに>

ビジネスの世界で「走りながら考えよう」という言葉をよく耳にします。これは「ある程度計画したら実際に動いてみて、修正しながら実行する」という意味で使われるようですが、個人的にはあまり好きなアプローチではなく、あまり成功した記憶がありません。

しかしながら「ランナーの皆さんには色々なことを考えながら走って欲しい」ということと、私自身が「ギアを試して感じたこと」などをお伝えできればと思い、タイトルとさせていただきました。


<何の為に走るのか?を考えることが大事です>

改めて言うまでもなく現代社会はデジタルの環境が充実しており、自分が欲しい情報は簡単に手に入る時代です。トップ選手のトレーニングやトレーニング理論、各種ギアなどの情報はメーカーからの広告、実際の消費者のフィードバックなど、簡単に手に入ります。

私が陸上競技を始めた1980年代初頭はいまでは考えられませんが、トレーニング中に水を飲むことすら許されませんでした。それにもかかわらずテレビで見るフルマラソンのレースでは選手が頻繁に給水していて、中学生ながらにして矛盾を感じたものです。学生時代は800mや1,500mを専門種目としていましたが、効果的なトレーニング理論や機会に恵まれず、記録やモチベーションが低迷した時期が続きました。


近年はギアの進化や競技を取り巻く環境が劇的に変貌を遂げ、ご自身のモチベーションと理論に基づいたトレーニングを反復すれば年齢や競技経験を問わず一定以上のパフォーマンス向上を期待することができると思います。昨年来、コロナ禍でトレーニングすらままならず、レースに出場できない期間が続きますが、普段できなかったことなどにチャレンジするなど、状況を前向きに捉え、来るべくタイミングに向けて準備をしてみてはいかがでしょうか?

最後に皆さんにお伝えしたいことは、現実的な目標設定とそれを実現するための行動指針です。ご自身の状況を客観的に分析することから始めて、今日は何故このトレーニングをするのか?を考えながら走ってみて下さい。

そして今回からはじまったこの連載を通じて、みなさんと共に『走りながら考える』ことについて対話できればと思います。

 

■Profile

横山 順一

年齢: 51歳

ランニング歴: 39年

國學院大學卒業(1992年)

#junike0708


略歴

中学より陸上競技を始める。800m, 1,500m, 4×400mRを専門とする一方、大学では箱根駅伝予選会にも4年連続出場。マラソンは社会人になった20歳代後半から現在に至る。

外資系スポーツメーカーなどに勤務後、現在はコンサルティング会社にてターンアラウンドスペシャリストとして経営コンサルティング、企業・ブランドのブランディングなどを従事。


自己ベスト

フルマラソン: 2時間26分55秒

ハーフマラソン: 1時間08分50秒


主な出場レース

東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン

ニューヨークシティマラソン、ゴールドコーストマラソン、ホノルルマラソン、バンクーバーマラソン

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