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running2021.10.08

今の自分を高めるのは“厚底レーシング”だけじゃない。10K最速を叩き出す自己ベスト裏技コースを考えてみる。

「レースがない中、バーチャルイベントに参加してタイムトライアルをしてみませんか?」

9/26のベルリンマラソンを皮切りに、ボストン・シカゴ・ニューヨークなどワールメジャースのレースが目白押しですが、その一つである東京マラソン2021の10月開催は見送られましたね。日本なりの事情があるとは言え、とても残念です。

でも、でも、でも!レースがないなら自分でやればいい!ということで、わたしは、みなさんに是非“タイムトライアル”を自分で企画してみることをオススメしたいですね。

タイムトライアルとは、ウォッチなどのGPSでの距離や、距離がわかる安全に走れる公園などのコースでの距離にて、レースのようにタイムにチャレンジして、トレーニングの成果を確かめてみることを言います。これなら、自分の都合で、誰だっていつだってタイムトライアル、いわば自分だけのレースを開催することができます。

そして、同時にバーチャルレースに参加してみましょう。自分と同じ目標(同じレースに出ている)に向かって、それぞれの時間、それぞれの場所で走ったランナーとリザルトなどを共有できて、ひとりでタイムトライアルをしているだけでなくて、リアルな大会に出たような感覚になれます。いわばランニングレース界のリモートワークならぬ、“リモート出場”ですね。

レースが再開するのをひたすら待つ、のは今日からもうヤメです。トレーニング成果は、自分自身で、タイムトライアルで是非確かめてみませんか。


■おすすめバーチャルレース

バーチャルレース「TOKYO FASTEST 10K」

最速の10kmは、どこか、誰か。


レース開催日: 10月24日(日) 0:00-23:59

エントリー受付期間: 9月28日(火)~10月24日(日)


参加方法:

1. スマートフォンアプリ「アディダスランニングアプリ」をダウンロード

2.アプリを起動して「TOKYO FASTEST 10K」へエントリー



場所 / ルート:

場所やルートは10kmであればどこでも参加可能

※レース当日は日本全国どこからでも参加可能


プライズ:上位入賞者の方から抽選

3名:ボストンマラソン2022の出場権

3名:1年間のアディダス商品サポート


「コースをいろいろ考えてみる、最速コースの作り方教えます!」

せっかく自分だけのレースを開催するなら、コースにもこだわってほしいです。コース次第で走りやすさが変わりますからね。2020年わたしも24回ほど5Kのタイムトライアルをひとりで行いましたが、コースは色々工夫しました。

運営のやりやすさなら、給水なんかも用意できますし、公園などの周回コースです。また、川沿いなどで折り返しのコースも簡単に出来ますね。また、もし近くに競技場があるなら、ある程度閉ざされた空間で、ランナーしかいない環境は安全性高いですね。

ちなみに、この機会に、もう少しコースを工夫して、ちょっと自分の実力以上の良いタイムで走ってまわりを驚かせてみたいという人はいませんか?タイムアップのためなら、とっておきの厚底レーシングを使う、っていう手(もはや王道)もあります。また、ストレートにトレーニングあるのみ(もっと王道ですね)、って方もいるでしょう。

わたしならもちろん両方ですが、プラスでオリジナルの最速コースを考えますね。 つまり、簡単な方法から一歩踏み込んで、自分の実力以上のタイムが出る(かもしれない)コースを作ってみるわけです。しかも、結構楽しいですよ。

では、わたしの最速コースの作り方をズバリ伝授しましょう!


「基本はフラットなコースを探す、そして…」

まず基本的にフラットなコースを探しましょう。自分だけのタイムトライアルではこれは絶対条件です。レースでは、同じようなタイム目標のランナーがいますが、特に、ひとりで行う場合などその頑張りにコースが大きな影響を与えるからです。

さらに、一歩踏み込んで、物理的に楽な下りオンリーのコースなんてどうでしょうか。箱根駅伝6区のような急坂ではなくて、緩やかな下りが続くコースです。これなら、なんか頑張れそうな気がしませんか?

何千人・何万人のロードレースでは、交通規制・集合場所など運営上の都合で難しいですが、自分だけなら工夫次第で出来ます。特に都会より地方の自然豊かな場所の方が理想のコースが見つかるかもしれませんね。

2017年にニュージーランドの南島でほぼ下りだけのレースに夫婦で出場しました。バスでスタート地点まで行って、なだらかなフリーウエイを下って湖までの10Kなのですが、足の回転が止まらないままゴールできる感じです。とても楽しかったし、マスターズグレード(部門)でしたが大会新でなんか嬉しかったです。

土地勘がないとなかなかこの手のコースを探すのが難しいのですが、グーグルマップでウォーキングの設定にすると高低差が出ますので、理想に近い場所を探してみてください。コース全部は無理でも、例えば少なくとも登りをなくす、あとは後半に下りを持ってくるなんて工夫も間違いなくプラスです。


「テールウインドを考えると、最速コースになる」

さらに、追い風オンリーコースってはどうですか?英語で追い風は tail wind と言いますが、お尻付近に自然に押される程度の風はタイムアップ間違いなしですね。

風向きは、スマホの天気予報アプリで確認できますので、むしろ、日程を決めずに、風向き、強さなど天候の良い日を選んで走るのも贅沢で良いアイディアだと思いますね。自分だけの自分のためのレースですからね、それぐらいやっちゃいましょうよ。

また、少なくても前半向かいで後半追い風にするとか、なるべく苦しい最後を楽にするアイディアでも良いですね。その場合は、追い風区間を長くするような折り返しはどうでしょうか、5K追い風+2.5K向かい風+2.5K追い風といった具合です。

わたしの近所の川沿いのコースでは、冬場は北風でサイクリングコースも川下に向かってやや下っていて、下り+追い風という“最高・最強の条件”が揃いますが、これが理想ですかね。


「気温も考えてみると、最速コースになる」

最後に、あなたの作った自慢の最速コースを持ってしても、気温が高いときには、どうやっても厳しいので、延期して条件良い日程を選びなおしましょう。汗をかくということは、体を冷却しようとして、機能がフル回転しています。これでは好条件とはとても言えないです。

曇りか小雨、20℃以下だと寒くもなく、暑くもなく、が快適です。小雨の気候は安全性が確保されていれば、湿りっ気があり、呼吸も楽になり、条件としては最高です。ひとりでやる場合は軽装でスタートラインに向かわなきゃいけないコースの場合もあります。気温はこのぐらいが市民ランナーにはベストな条件でしょうね。

また、ワンウェイでコースを設定する場合、スタート地点に駐車してしまうと帰ってくるのに走った同じ距離走って帰ってこないといけません。ですから、ワンウェイコースのちょうど真ん中ぐらいに車を駐車して、ウォーミングアップがてらスタート地点に走り出すようにわたしはしています。


「あなたプロデュースのコースでのタイムトライアルも立派な実力だ!」

「すごいタイムだけど下りなんでしょ?」 「結局、追い風じゃん」

とかこういうシラけたことを言う人が少なからずどこにでもいるとは思います、まあ、それに負けないことです。わたしも良く言われますが、全然気にしてないです。

ボストンマラソンはスタートとゴールの高低差が規定より大きく、ワールドアスレティックスで記録が公認されない唯一のワールメジャーズのレースです。つまり、世界最高記録を出してもそれは認められないわけです。

それでも当然勝者は賞賛されますし、ゴールを駆け抜けるランナーひとり一人が全くそんなことは気にしている人はいません。コースの状況は別にして、走った自分自身ですし、そのタイムで走ったことも紛れもない事実ですからね、proud of me、なんだと思いますね。

ですから、自分の最速コースにおいて最速タイムで走れた、もしくは、走れなかったけど頑張った、そんな自分を褒めてあげましょうよ。それに共感してくれるランナーはきっとたくさんいるはずです。その面白さは伝染すると思いますね。

また、タイム面の話で忘れがちですが、自分でやるタイムトライアルなら、当然ですが、巨大都市型レースであるようなある種のストレスが全くありません。トイレに並なくていいし、レース時間はいつも自分都合でいい、スタートラインにだって長時間並ばなくてもいいわけですよ。

レース開催待ちはやめて、とにかくいますぐタイムトライアルを実行してみましょう。

ただ規模が大きいから、大都市を走れるから、というだけの理由での受け身のレース選びから、アフターコロナのレース再開後はレースがあることの感謝、また、その選択の仕方・基準もきっと変わっていることでしょう。

バーチャルレースでタイムトライアルをして、あなたのランニングカルチャー度を引き上げてみませんか?

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