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running2021.10.11

『怪我をしないシューズとは何か?を考える』Think on the RUN ―走りながら考える― vol.14

中学一年生から走り始めて今年で40年目のシーズンとなりました。コロナ禍ということもあり、残念ながら年内のレース出場は叶いませんでしたが、日々のトレーニングはモチベーションを保ちながら継続的に行っています。一方で、近年は経年劣化との戦いで、脚やカラダの至る所に痛みがあり、様々なケアを試みるものの難しい日々を強いられています。そんな中、昨年の発売以来、気になっていたのが「PROJECT: 怪我ゼロ」。ナイキの怪我の予防を助けるランニングシューズです。そこには「怪我の予防を助け、あなたを走らせ続けるために設計されている。」と記されています。まさにいまの自分にとってはうってつけのコンセプトだと思い、この夏1,000kmを走破しました。今回はその感想などを皆さんにお伝えさせていただきたいと思います。



私が着用したのはナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2になります。まず、着用して気に入ったのがゆりかご形状と言われるツーリング(ソール部)です。全体が柔らかく、体重移動がスムーズな点が気に入りました。また、アッパーのFlyknit(フライニット)が足を包み込んでくれるため、着用しただけですぐに走りたい、という欲望に駆り立てられました。しかもミッドソールのリアクトフォームがクッション性と反発性の相反する機能をしっかり実現しているので、ロードで走る機会が多い市民ランナーにとっては、うってつけのミッドソール素材だと感じました。また、踵から中足部を覆うクリップが様々なプロネーションのサポートをし、アウトソールの底面が幅広いので、あらゆるランナーの走りに安定感をもたらせてくれると感じました。これらが「怪我の予防を助ける機能」だと思います。従来、安定性を売りにするシューズは見た目もゴツく、重量も300gを超えるシューズが多いのですが、私のサイズ(26.5cm)だと300g以内なので、日々のJogは勿論、3’00”/km前後で行うインターバルトレーニングや4’00”/km前後のペース走など、様々なトレーニングシーンで活躍してくれました。



1,000km走破して感じたことは、昨今のナイキは「厚底シューズ」に代表されるパフォーマンスを上げるためのシューズにフォーカスされがちですが、実はこのコンセプトこそが、多くのランナーにとって求められているコンセプトであるように感じました。パフォーマンスを上げるためには怪我をせず継続的にトレーニングを行うことが必須ですし、ランニングをするための十分な脚筋力が備わっていないビギナーにとってもこのコンセプトのシューズはお薦めだと思います。私のように怪我の予防をされたい方には、ハードなトレーニングを行った翌日などのリカバリーランやLSD等に使用するのがとくにお薦めです。お値段は決して安くはないですが、ナイキが様々なテストを行い、時間を掛けて作り上げただけに、このシューズには投資に見合うだけの価値があると思います。

ランニングシューズには色々なタイプのシューズがありますが、日々のトレーニングでは、パフォーマンスを上げるためのシューズと怪我の予防を助けるシューズの2足を用途に応じて使い分けることが肝要ですね。1,000km走破したシューズは、見た目にはまだ使えそうですが、怪我の予防のために、また一足購入したいと思います。



 

■Profile

横山 順一

年齢: 51歳

ランニング歴: 39年

國學院大學卒業(1992年)

#junike0708


略歴

中学より陸上競技を始める。800m, 1,500m, 4×400mRを専門とする一方、大学では箱根駅伝予選会にも4年連続出場。マラソンは社会人になった20歳代後半から現在に至る。

外資系スポーツメーカーなどに勤務後、現在はコンサルティング会社にてターンアラウンドスペシャリストとして経営コンサルティング、企業・ブランドのブランディングなどを従事。


自己ベスト

フルマラソン: 2時間26分55秒

ハーフマラソン: 1時間08分50秒


主な出場レース

東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン

ニューヨークシティマラソン、ゴールドコーストマラソン、ホノルルマラソン、バンクーバーマラソン

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