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running2022.01.04

『マイペースで長く続けるランニングを考える』Think on the RUN ―走りながら考える― vol.21

年末年始は駅伝に釘付けで、ご自身のランニングは一旦お休み、という方も多いと思いのではないでしょうか?一方で、年明けから新たなスタート、ということで、ランニングを始められる方も多いと思います。どちらにしても日常生活にランニングを取り入れることは、頭で考える程、難しくはないのですが、寒い冬と高温多湿の夏を乗り越え、習慣にするには目的と目標、そして工夫が必要だと思います。



私は社会人になって以降、日々のランニングは前後のストレッチや体幹トレーニングを含めても2時間以内で完了する、ということを決めています。学生時代もそれなりに忙しかった、という記憶もありますが、社会人になると仕事や家庭、プライベートでスケジュールが埋まってしまいますし、1日、24時間しかないうちの2時間をランニングに投資する以上、トレーニング分のリターン(結果)も欲しいですし、その内容も限られた範囲以内で最大限の効果を求めて走るようにしています。色々な方から、もっと距離を走ればタイムは縮まるよ、とか集団で走れば、もっと楽に追い込めるようなトレーニングもできるよ、とアドバイスやお誘いをいただく機会も多いのですが、基本的には寝起きの早朝に一人で行い、残りの22時間はそれ以外のことに投資する、と割り切ってからの方が、ランニングにも集中ができ、怪我も減り、自己ベストも何度となく更新することができました。また、早朝に走ることにより、その日のタスクのリハーサルや各種プロジェクトについて色々と考えたりすることもできるので、自分にとってはメディテーション(瞑想)的な時間としても活用してきました。とくにプレゼンテーション資料や各種デザインなどの業務は、PC画面に向かう前に走りながら頭の中にイメージをストックしておき、トレーニング後、一気に言語化し、クリエーティブに落とし込むことが多いです。そうは言ってもビルドアップ気味に走るトレーニング後半の時間帯は、それなりに心拍数も上げる為、ランニングに集中しなければなりません。その時間帯は、レース中盤から後半にかけての苦しい場面のことや理想とするフォームを意識しながら走るようにしています。これはあくまでも私の場合なので、皆さんに当てはまるかはわかりませんし、朝よりも夜の方が一日を気持ちよく終えることができる、という方も多いと思いますので、どの時間帯に走るにしても「無理をしない範囲内で、少し余力を残して終えること」が長く続けられるコツだと思います。

私はこれまで、仕事やプライベートを通じて、様々なランナーの方にお会いしてきましたが、トップアスリートでも市民ランナーの方でも純粋にランニングを楽しみ、ランニングを日常生活にうまく取り入れられた方ほど、ランニング歴も長くなり、人としても魅力のある方が多いように感じています。目先のレースや自己ベスト更新もランニングを続けて行く上で大きな目標であり、モチベーションであることは言うまでもありませんが、ランニングにはもっと様々な効果や可能性があるように思います。年末年始の駅伝ランナーの真剣な眼差と走りに皆さんも心を揺さぶられたと思います。その想いを今度は皆さんの身体で表現してみてはいかがでしょうか?新年の1月、年度始まりの3月、そして誕生日は新しいことを始めるにはいいきっかけだと思います。今年の秋には市民マラソンが従来通りに開催されることを祈って、ご自身のペースで走り始めてみて下さい。きっと新しい景色と可能性が広がっていると思います。



■Profile

横山 順一

年齢: 51歳

ランニング歴: 39年

國學院大學卒業(1992年)

#junike0708


略歴

中学より陸上競技を始める。800m, 1,500m, 4×400mRを専門とする一方、大学では箱根駅伝予選会にも4年連続出場。マラソンは社会人になった20歳代後半から現在に至る。

外資系スポーツメーカーなどに勤務後、現在はコンサルティング会社にてターンアラウンドスペシャリストとして経営コンサルティング、企業・ブランドのブランディングなどを従事


自己ベスト

フルマラソン: 2時間26分55秒

ハーフマラソン: 1時間08分50秒


主な出場レース

東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソン

ニューヨークシティマラソン、ゴールドコーストマラソン、ホノルルマラソン、バンクーバーマラソン

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