夏のランニングゴールデンタイム!ナイトランをして暑い夏を乗り切ろう!
■夏のランニングゴールデンタイム
連日暑い日も続き、今年も夏本番に突入。
しかし、ランニング環境にとっては受難のシーズン。春までのように日中の時間では暑くて快適には走れなくなっていますからね。しかし、こんな時期こそ、時間や場所を工夫して、ランニングにブランク期間を作らず、継続していきたいものです。
夏以外であれば、例えば普段より少し寝坊気味に起きて、ちょっとゆっくりして走りだすような、お昼あたりのランニングがゴールデンアワー。例えば、休日にはこのゴールデンアワーにランニングをするのは贅沢な時間の使い方ですが、サマータイムの場合、それは早朝か、そうナイトですね。
ゴールデンタイム=贅沢な時間の使い方という意味では、夏はあえてナイトランを取り入れてみるのもいいですね。
では、ナイトランのための準備。注意点を確認しておきましょう
■いちばん涼しい時間を活用しよう
1日の中でいちばん涼しい時間が早朝かナイトですが、これから日が昇ってくる早朝と、日が暮れるナイトアワーでは、強い日差しがない分ナイトランの方がランニングをする時間の幅があるからこそ、夏季のゴールデンアワーかもしれません。
ナイトランのメリットはまずこの時期、涼しい時間帯であることです。
週に走る全てのランでというより、週に一度はナイトランで快適に走ることをオススメしたいですね。
しかし、地球温暖化の影響も重なってか、近年の日本の夏は以前より蒸し暑く感じます。暑さ対策はなおあってよしで、最近特に一般的になってきた接触冷感グッズなども活用してなるべく涼しさを感じられるようにした方がより快適であることは間違いないですね。
■できるだけ明るい場所を選ぶ
一方、ナイトランにはデメリットもあり、それは視界が悪いことですね。夜は暗いわけですから、そのデメリットを工夫することで、より快適なナイトランができます。
走る場所は、公園など明るい場所を選んで行うことが大事です。
公園、ナイター設備のある陸上競技場、都内などにお住まいの方ならいっそのこと街灯が多くある閉店後商店街なども、通行される方への配慮は勿論のことですが。あと、ちょっと主旨と違うかもしれませんがジムでのトレッドミルなど探すと意外にあるものです。
まずは継続しやすい環境を確保することですね。
■他人に対する視認性を確保すること
明るい場所が確保できても、ドライバー、自転車や他のランナー、通行人など同じ場所を共有する相手に対する配慮から視認性確保はマストです。相手に気づいてもらえることで事故など未然防げるものもあります。
簡単なクリップ式の視認性ライトをウエアや鞄に付けたり、反射バンドのような安価なものを腕に巻くだけでも全然違いますね。
■なるべく明るいウェアを選ぼう
また、例えば、いつもブラックカラーが好きだというランナーもナイトランをするときは、ホワイトカラーや明るいウェアを着て欲しいですね。他人への視認性が格段に違います。
さらに反射テープのブランドマークついたものならさらにいいですね。ウェア・シューズに再起反射がついているものを選ぶこともナイトランではポイントです。
■シューズに反射機能があるか確認しておこう
そして、ランニングシューズにも再帰反射のテープやリフレクターがついているか確認しておきましょう。サステナブルな観点か、軽量化の問題か、最近は反射テープやリフレクターが全面に出ているモデルがそう多くないように感じています。ナイトランを意識したセレクトならそれも選択のポイントになりますよね。
明るい場所(左)と暗い場所(右)
■自分への視認性確保
自分に対しての視認性ももちろん必要です。近い場所を照らせるハンドライトがまず上げられますよね。手元が明るいだけでも未然に事故を防げます。
わたしは明るい公園でもハンドライドをつけています。相手に対しても、自分にとっても有用ですからね。
また時計の画面も変化しています。
例えばガーミンのForerunner 965と265には色鮮やかなAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)タッチディスプレイを備えているため、夜間でも文字や数字が見やすい画面になっています。もう買い替えかなというランナーの方、そしてGPS機能付きのランニングウォッチがはじめての方も、このポイントも購入の際に重要ですね。
ランニングが努力と根性ではつまらないです。危険な暑さが続きますから、健康を害してしまっては本末転倒です。
是非ナイトランも検討してランニングを快適に続けていきましょう。
<著者プロフィール>
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久( FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)
日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持
・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)