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running2024.08.08

歴代テクノロジーを継承しつつ、生まれ変わったテンポランニングシューズの新定番「ペガサス プラス」

株式会社ナイキ ジャパンはこの夏、ペガサスシリーズ最新作「ペガサス プラス」をリリース。8月8日の先行販売、8月15日の一般販売に先駆け行われたセッションでは、日本記録更新を目指す吉田祐也選手(GMOインターネットグループ)をゲストに招き、チューンナップされた「ペガサス プラス」の魅力を訴えかけた。


■シリーズ最高のエネルギーリターンで加速、トレーニングから走力を磨く高速シューズ

ターボの流れを汲む「ペガサス プラス」。アウトソールには「PEGASUS TURBO」の文字が


ナイキのテンポランニングシューズといえば、プレートレスで、クッション性の高いペガサス ターボが、多くのランナーに愛されてきた。少し速めのペースを維持して走り続けるテンポ走は、タイムを狙うランナーには欠かせないトレーニング。レースでカーボンプレート入りの厚底シューズを履くランナーも、テンポランニングのような日々の練習では、一定の薄さを保ちながらスピードを出せるプレート無しのシューズを履くことが多いのではないだろうか。「ペガサス プラス」は、ペガサス ターボ シリーズのイノベーションを継承しつつ、より軽量で反発性の高いモデルに仕上がっている。


アッパーの裏地。中足部の黒い部分は補強パーツ


セッションをリードするKANSUKEコーチ。ターボフリークを自認。ペガサス ターボ 2、NNと歴代を履いているのはもちろん、初代だけでも6足所持。実業団時代は一度に8足購入したことも


今回のアップデートでは、フルレングスでZoomXフォームを搭載。歴代最高のエネルギーリターンを実現している。アッパーも吸い付くようなフィット感と通気性が自慢のフライニット素材を使い、中足部の裏地に補強パーツを入れることでサポートを強化。加えて、フライニット部分のパターンを見直すことでさらなる軽量化に成功。メンズ28㎝で245gと前作より30gほど軽くなっている。価格も19,800円(税込)と良心的だ。


セッションでは参加者が「ペガサス プラス」と「ペガサス 41」を試し履きして、違いを体感。「ペガサス プラス」の改良されたZoomXフォームは、接地と同時にカチッと固まり、思っているよりも速くリターンが返ってくる印象。400mトラックを走った参加者からは「クッション密度が高く、押したら返ってくる感覚を味わえる」という声。柔らかいが沈み込みもなく、踵まわりもヒールカウンターが支えてくれるので安定感がある。インターバルでもジョグでも幅広く走れそうだ。カーブを曲がる際も中足部のバンドがあるので広がり過ぎず、フィット感も向上している。


■「練習の虫」吉田祐也のトレーニングを支える「ペガサス プラス」の進化した反発とフィット感

セッション後半には、吉田祐也選手(GMOインターネットグループ)が登場。現在、マラソン男子の日本記録更新に向け、着実にタイムを縮めている吉田選手だが、青山学院時代は11番目の控え選手として、長らく箱根を走れなかった。そこから「練習の虫」と呼ばれるほど、研鑽を重ね、4年生、最初で最後の箱根駅伝で区間新。続く、初マラソン別府大分毎日マラソンで3位入賞と、強い想いでドラマチックに自身の人生を切り拓いてきた。本シリーズは、初代ペガサス ターボから愛用しており、最新作「ペガサス プラス」も遠征先北海道に持ち込んでトレーニング。学生時代から真摯に練習に励んできた吉田選手に「ペガサス プラス」の魅力を伺った。


――「ペガサス プラス」の第一印象は?

最初足を通した時は、今までのペガサス ターボと比べて硬いなと。けれど、走り出していくうち、反発が心地よく感じられました。初代と違うのは、つま先。土踏まずから前側の前足部が、いい意味で薄くなり反発が出た印象です。

初めて履いた時は20㎞ぐらいジョグをしたのですが、非常にいいペースで走れました。疲労の残り方も違うし、変な沈み込みもありません。シューズの合う合わないは、履いた時点でだいたいわかります。その際チェックするのは踵骨(踵部分)です。ヒールカップがカパカパ動くと良くない。踵、膝、股関節の順にぐらつきが起こる原因なので。けれど、「ペガサス プラス」には嫌なズレはなく、シューズを締めた時の足あたりもいい。フィット感の優れたシューズだと思います。


ソール全面にZoomXフォームを搭載。「前足部がいい意味で薄くなり反発が出た」と吉田選手


――「ペガサス プラス」で行うおすすめのトレーニングは?

ジョグ全般と距離走。あとは長いインターバルの前半部分で履くのも非常にいいと思います。メリハリが大事なので、ジョグでもロングランでも速いペースでやる時は「ペガサス プラス」を履くというように使い分けるのがいいかと。

結果につなげる点で、トラックでもマラソンでも共通して重要なのはジョグです。ジョグ中にフォームであったり、接地衝撃であったり、脂肪を使って走る有酸素の運動だったり、考えれば色々できるので。「ペガサス プラス」を使ってそういうトレーニングを意識していければいいんじゃないかと思います。


――今年に入ってPBを更新され続けていますが

練習に対して、自分の中で努力の方向性が見えて、心の余裕が持てたのがよかったのだと思います。学生時代から一貫性をもってトレーニングをし、結果が出なくても継続することを重視してきたので、それが今も活きています。

大学1年生から故障をせず、練習を続けられているのですが、その理由は、日々ケアを行い、自分のキャパを超えず、クッション性の優れたシューズを履いているからだと思います。ナイキと契約してからは特に、リカバリーの観点でシューズのクッション性が故障予防につながっていると感じます。


フォームにこだわり、クッショニングが心地いいナイキのシューズ。「ペガサス プラス」のソール側面にはペガサスの羽の意匠が。吉田選手もこういうナイキの遊び心が好きだという


――青山学院大学を卒業してから変わったことは?

学生時代から継続して練習しているので、大きく変わったことはないのですが、GMOインターネットグループに入ってから練習の質と量、目標に応じたトレーニングのやり方はちょっとずつ変えています。大迫選手と練習するようになってからは、目標に向かっていく精神力や一貫性が参考になっています。地味でもコンスタントに何かを継続することが大事。仮に1日の練習が調子悪くてもあまり気にせず、目標に向かって淡々とやっていくことを大迫選手から学びました。それは、アメリカでも日本でも変わりません。

ですので、青学時代まだ控えの選手だった頃の自分に対しても「進みが悪い時もあるけれど、大丈夫だから。絶対最後まであきらめるな」と言いたいです。


――今後の抱負は?

日本記録は多くのランナーが挑んでいますが、いまだに更新されていません。それだけ素晴らしい記録なのだと思います。勝負の世界なので、自分が指定した大会でちゃんと勝つことが重要。まずは目指す大会で優勝し、その上でタイムはついてくるものだと考えています。

2月の大阪マラソンでは2時間6分37秒と世界陸上の標準に7秒届きませんでした。今後は6分半を切って来年東京で開催される世界陸上の出場を決め、皆さんとともに、ナイキのシューズとともに、盛り上げていければと思います。


学生時代から変わらぬ一貫性で、ひたむきにトレーニングを積む吉田選手。初マラソンである別府大分毎日マラソンに挑む際、調整で使用したのは初代ターボだった。そこから続く快進撃はご存じの通り。今回の「ペガサス プラス」のアップデートに伴い、吉田選手のさらなる進化も期待できそうだ。

吉田選手曰く、「ペガサス プラス」は「地面の反発を得て進みたい方にはぜひおすすめしたいシューズ」。高反発なクッショニングに優れた「ペガサス 41」とも違ったテイストなので、2足を使い分けるのもいいだろう。レースの調子は、練習の流れしだい。本番までいかに練習を積んでいるかがマラソンに響く。秋冬のレースに向け、「ペガサス プラス」でいい練習を続けていってほしい。


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