さらなる前進!「ASICS GEL-KAYANO 31 (アシックス ゲルカヤノ 31)」
全世界で代々愛され続けるゲルカヤノシリーズ。
前作のシリーズ30で代名詞のビジブルGEL を封印し、更にクッション性、軽量性に優れた PureGELをソールに内蔵。厚底ルックに大革新した意欲作として注目を浴びました。
そんなシリーズ最大の改革を行ったカヤノ30から、さらに一歩前進した 31が登場。
今回のアップデートポイントに注目してみましょう。
シリーズ一貫してテーマに掲げる「安定性」は今作も健在。
週1ランからはじめるエントリー層の一足目から、デイリーランナーのジョグ用まで、幅広いランナーの足元を支えます。
まず最初に、アシックススポーツ工学研究所が出した上記エビデンスをもとに、このGEL-KAYANO 31は開発されています。
ランニング動作はつまるところ、正しいフォームを維持して一定のリズムをとり続けることで速く遠くに行けるわけですが、それができずにペースが落ちてしまい、ヘタをするとケガなどのトラブルに繋がってしまいます。
正しいフォーム維持には、根本はフィジカルの鍛錬に他なりませんが、ちょっと走ってみようかな、と思い立ったエントリーランナーが、週に一度のランニングのために、事前準備で筋トレ補強なんて大体はしませんよね。
まずは週に一度でもいいから走ってみる、走る楽しさと爽快さを体感してみることが重要ですし、でもそのためにはケガせず走り続けられるようにすることも大事。
となると、フィジカルが整っていないランナーには何が必要なのか?となった場合に、まさにこのようなコンセプトのシューズが必要なのです。
それは、シリアスランナーの毎日のトレーニングにも同様で、ケガのリスクを軽減し正しいトレーニングを続けることが重要。
だからこそ、日課として走り続ける方が多い北米などでGEL-KAYANOシリーズが 人気なのです。
その安定性を文字通り支える、独自機能がこちらです。
上記4つの機能を掛け合わせた「4D GUIDANCE SYSTEM™(4Dガイダンスシステム)」と命名されたカヤノの独自システム。
ここで注意なのですが、土踏まず部分に配置された黄色パーツの呼称が「4Dガイダンスシステム」というわけではなく、複合的な性能全体のことを指します。
ちなみにこちらの肝となるパーツですが、FF BLAST PLUS ECOのレシピを調整して反発係数を上げたものを使用しており、従来のスタビリティーシューズの“倒れないように固める”という方法から、“素早く押し戻す”という手法を取った画期的な機能。
まさに高層ビルの耐震構造のような、逆転の発想から生まれた独自機能なのです。
31もこの4Dガイダンスシステムの構造を継承しつつ、31でのアップデートでの一番の大きな変化はアッパーの変更。
前作のニットからメッシュに変更され、通気性の向上に加え、ニット同等の快適な足入れのやわらかさとフィット感も両立しています。
そして大きく変更となったのは履き口。
ヒール内側部分にクッションが付きました。これはGEL-NIMBUS 26にも採用されたディテールで、これがまた足首の枕的な働きで心地いいんです。
履き口のループも、足入れのしやすさとフィット感が向上しています。
ミッドソールの材質はFF BLAST PLUS ECO、ヒールにPureGELと、前作30と仕様は同じですが、ソール全体の形状がアップデート。
アッパー内外の形状を非対称配置にし、内側への倒れ込みを防ぐオーバープロネーション対応が向上されています。
着用がこちら。
キーカラーとなるこのカラーリング、やっぱりいいですね。
ちなみにここで履いているソックスなのですが、過去に展開していたアシックスのものでして、まさかのベストカラーバランスだったので合わせてみました。
そして現在もこのシューズにベストマッチなソックスの取り扱いがあるんです。
シューズを履くとアシックスストライプは隠れてしまいますが、でもまたそれがオツかなと。ショートモデルですが、ちょろっと覗く配色でセンスを表現してみてください。
アルペングループ店舗でのGEL-KAYANO 31の取り扱いカラーはこちら(店舗により取り扱いカラーに違いがある場合がございます)。
そしてアシックスソックスもこんなに種類が豊富です。
あ!あのシューズにこのソックス合いそう、というの、あったのではないでしょうか。
せっかくならシューズのブランドに合わせて、ソックスも選んでみてください。
また楽しさが広がると思いますよ。
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki