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running2024.10.09

“元祖“ビギナーランナー向けモデル健在!より多くのランナーに向けてGT-2000 13(ジーティー2000 13)は進化!

■人気シリーズの13代目が登場、GT-2000 13

ビギナーランナー向けランニングシューズと言えば、このシリーズというぐらい象徴的なモデルがGT-2000シリーズ。そのシリーズ最新作13代目が10/10(木)から全国発売されます!

もちろん、ビギナーランナー用というわけではなくて、ビギナーランナーでも履ける機能性アドバンテージがあるモデルなのでそう呼ばれるのでしょう。しかも、リーズナブルなプライス、ビギナーランナーからエリートランナーまで、まさに“ランナーみんなの味方”、そんなデイリートレーナーモデルがGT-2000シリーズですね。

今回のモデルチェンジは、基本的には12代目での大きな変更を引き継ぐ形ですが、さすがアシックス、アッパーのみならず、細かい仕様変更があって、今回の13代目も魅力的なシューズに仕上がっていますよ。

では、先に試着させて頂く機会がありましたので、早速解説していきたいと思います。


■スタビリティトレーナーのGT-2000シリーズ

上述のように、GT-2000シリーズと言えば、初心者なら…というイメージが強いモデルですが、そのイメージの根拠は、踵まわりのサポート感が高い「スタビリティトレーナー」であることも大きな要素のはずです。


GT-2000シリーズでは12代目から「3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)」が採用されていて、これは、地面との接点、この安定感の要であるプラットフォームが広く、そして、内側が少し盛り上がった3Dデザインソールになっています。

これにより、長らくスタビリティシューズの主流であったソール全体の硬度(硬さ)とソール内側の硬度を変えて、着地時の足首の過剰な揺れを抑えるスタイルではなくなり、やや硬めのクッションになりがちであったスタビリティシューズにソフトライドをもたらすことに成功したのです。しかも、全体的なシルエット、それ自体がソフトさを彷彿させるデザインになっています。

スタビリティトレーナーとしての機能性もキープ、同時に課題であったコンフォート感をクリアした仕様になっているというわけです。


■GEL 4兄弟のひとつ、GT-2000シリーズ

そして、そんなミッドソールにはアシックスの代名詞GELクッションが、ミッドソール内部、踵に搭載されていて、このソフトライドを後押ししています。

従来型GELから進化した「PureGEL」が、前作のGT-2000 12から引き続き搭載されています。

さらに軽く、さらにやわらかく進化したPureGELを、従来のように踵の外側に可視化した仕様ではなく、ミッドソールに内蔵することで、PureGELのクッション性を最大限に発揮する構造となっています。

GT-2000シリーズも、GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)シリーズ、GEL-NIMBUS(ゲルニンバス)シリーズ、GEL-CUMULUS(ゲルキュムラス)シリーズのGELシリーズのうちのひとつ。そのスタビリティブラザーがGEL-KAYANOシリーズ、そしてリトルブラザーがGT-2000シリーズという関係です。

ちなみに、GEL-KAYANO 31(ゲルカヤノ 31)は、「3D GUIDANCE SYSTEM」にプラスワンエッセンス加わった「4D GUIDANCE SYSTEM(フォーディガイダンスシステム)」を採用。プラスのスタビリティー&安定感ならGEL-KAYANO 31、価格と、適度な安定性と軽量性のバランスならGT-2000 13とアシックスラインナップ内でのその差別化も関係もはっきりしていますね。


■13代目は細かい仕様変更で新鮮なモデルに

そして、クッションの要、ミッドソール全体を構成するのはFF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)で、3D GUIDANCE SYSTEMという新しい構造とも相まって、ソフトでバウンシーなクッション、このコラボレーションもいい意味でスタビリティシューズらしくないフィーリングを醸し出しています。

スタビリティトレーナーがちょっと硬めで苦手、でも実は必要っていう方は一度足入れしてほしいですね。

アッパー(甲被)は、部位に応じて編み方や孔の大きさを変え、軽量性とフィット性を高めた「エンジニアードモノフィラメントメッシュ」を採用。また前回まで付いてなかった着脱時にシューズを引っ張るためのプルタグが今回は採用されています。

個人的には、GEL-NIMBUSやGEL-KAYANOに使われているニットプルタグがいいですけど、プルタグがあるだけでもとても便利ですね。


アウトソールラバーデザインは前回モデルと同じですが、走ると何だか13代目の方か地面を噛む感じがするのは気のせいでしょうか。ウエットな路面の上を走りましたが、グリップは◎です。


■いろんな用途、いろんなランナーが使えるスタビリティトレーナー

実走した印象は、とにかく「これでいい、これで充分」という感覚です。

FF BLAST PLUSとPureGELのコラボクッションは、他のラインナップと比較しても引けを取らない機能性ですし、価格も15,950円(税込)とリーズナブルなプライス設定になっているからです。

スタビリティーモデルという構造の強みの反面、ややランナーを選びがち。現在のGT-2000も、基本的には左右非対称構造のスタビリティトレーナーで、過剰な踵の動き・揺れを抑えるオーバープロネーション軽減を目的としたシューズです。

安定性と快適性を両立させた3D GUIDANCE SYSTEMの採用により、ニュートラルからほどほどのプロネイターまで包括して受け入れることができるスタビリティトレーナー、モデレイトスタビリティートレーナーになったと言えます。いわば大きく路線変更したことで、以前のモデルよりも、もっと多くの用途、もっと多くのランナーを受け入れることができるモデルになっていると言っていいでしょう。

初めてアシックスを履くランナーにも、初めてのフルマラソンにも。もちろん、エリートランナーのレース用シューズやジョグシューズとしても。多くの用途にフィットするデイリートレーナーモデル、それがGT-2000 13。

以前は履いていたけど…なんてランナーさんも久々にこちらGT-2000 13を是非試してみてほしいですね。
 


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久( FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)


日本フットウエア技術協会理事

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)

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