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outdoor2018.10.18

アルペンアウトドアーズ(Alpen Outdoors)大石店長に聞く、キャンプのイロハ 第4回「どんなキャンプ場でデビューがオススメ?編」

[キャンプのイロハ 第3回は こちら ]
 

ここ数年グンと伸びてきたアウトドア人気。「周りにも始めた人がいる」「気になってはいるけれど、何から始めよう?」なんて興味津々の人も多いのではないでしょうか?

アウトドアの中でも特に注目度の高い「キャンプ」。

第4回は「どんなキャンプ場でデビューがオススメ?編」ということで、初めてでも快適に過ごせるよう、キャンプ場を選ぶ際のポイントをアルペンアウトドアーズの大石店長にお伺いしました。

――キャンプ場って、場所によって違いはありますか?

キャンプ場といってもそれぞれ特徴がありまして、大きく分けると2種類のキャンプ場に分類されます。

ひとつは、きちんと区画で分けられているキャンプ場。区画内に車も横付けできて、電源が使えるサイトも充実している施設が多いですね。

そしてもうひとつは、区画などされておらず、自由に場所を選べるフリーサイトのキャンプ場。決められた区画内にテントやタープなどを張らなくてもいいので、グループや大型シェルターでキャンプをしたい人に人気です。

区画サイトとフリーサイトのどちらも設定されている大型キャンプ場もあります。

初心者キャンパーさんであれば、区画されたオートキャンプ場からスタートするのがベターですね。車を乗り入れるスペースとテント等を張るスペースがきちんと整備されていますし、施設自体の管理がしっかりしているキャンプ場が多いので、あまりストレスなくデビューできると思います。

――どのような施設が整っているキャンプ場がオススメですか?

キャンプデビューする人や初心者さんであれば、4つのポイントをチェックしてから予約をすることをオススメします。

1 清掃が行き届いているか

特に「トイレや炊事場などの水まわりの清掃が行き届いているか」というのが重要ポイントです。これは、キャンプ場に限らずどんな施設においても言えることですが、お子様や女性が「またキャンプに行きたいね」と思って過ごすことができるか、ということが大事ではないかと思います。

2 管理者が常駐しているか

トラブルやアクシデントというのは、いつどこで起こるか分かりません。ベテランの方であれば、経験値から適切に対処できることも多いでしょうが、例えば夜も近づきランタンをつけようと思ったらガスを忘れた!なんてことでさえも、初心者さんはパニックになってしまうかもしれません。ましてや、急病人などがでてしまったら尚更です。

そんなとき管理人さんがいてくれると、トラブルの相談に乗ってもらえたり、いざというときの頼れる存在になってくれたりしてとても心強いはず。できる限り、管理人さん常駐のキャンプ場を選ぶことをオススメします。

3 お風呂やシャワーはあるか

夏場は汗を流したいでしょうし、春秋〜冬のシーズンなら冷えたカラダをあたためる、という意味でも近くに温泉などがあるとよりキャンプを楽しめると思います。キャンパーさんのなかには、温泉をベースにしてキャンプ場を選ぶ人も少なくありません。

また、キャンプ場によっては施設内に温泉を完備しているところもありますので、お風呂目線からキャンプ場を探してみるのもいいかもしれませんね。

4 テント区画は広いか、整備はされているか

最近は、比較的大型な2ルームタイプを購入されるお客様が多いこともあり、区画はできれば10m以上のサイトを選ぶと安心です。もし不安であれば、予約の際に尋ねておいたほうがいいでしょう。

ちなみに林の中のサイトは適度に日陰もあってオススメですが、その際は区画内に木やブッシュがありすぎない場所を選ぶこと。ペグを打つ位置やテントを張る場所を工夫しなければならず、簡単に張ることができない場合もあるのでチェックしておきましょう。

また、予約の際にサイトの場所を指定できるのであれば、トイレや炊事場が適度に近い場所を選ぶと安心です。特に小さなお子様がいらっしゃる場合、トイレが遠いと暗闇に包まれた中でトイレに行かなくてはならず、思いのほか大変ですよ。

――アルペンアウトドアーズがオススメするキャンプ場は?

当店がある愛知県春日井市から行ける圏内のオススメキャンプ場をいくつかピックアップしてみました。基本的には、初心者キャンパーさんが快適に過ごせるような高規格キャンプ場になります。ぜひ参考にしてみてください。

1 青川峡キャンピングパーク

ここのキャンプ場は「とにかくキレイ」ということです。サイトはもちろん水場もきちんと管理されていて、お風呂も完備されています。また、テントサイトだけではなくコテージやキャビンもあるので、空いていれば天候に合わせて変更ができるのも魅力です。

あとはアウトドアメーカーや出版社等とコラボしたイベントも積極的に行っていますので、それらに参加しながら…という楽しみ方もできますね。

2 NEOキャンピングパーク

名古屋からの距離が近く、設備が充実していて選択肢が広いのが特長です。さらにオススメは、冬季の「雪中キャンプ」デビューをするのにもってこいの場所だということ。理由は、雪がガッツリと積もる地域ではないので、丁度いい積雪感で雪中キャンプを楽しむことができるからです。

また、冬季はジビエも豊富。現地ですべて用意してくれますから、季節ならではのプランを利用してみるのもいいと思います。

3 志摩オートキャンプ場

名古屋から1.5時間ほど南下したところにあるキャンプ場です。海沿いということもあり、特に夏は、マリンレジャーも同時に満喫できます。また、春秋シーズンは山間部のキャンプ場に比べ気温が少し高いので、キャンプを長い期間楽しむことができるでしょう。牡蠣三昧キャンプをはじめ、季節に合わせ地元の漁協さんとタイアップもしていますから「シーフードキャンプ」というテーマで行ってみてもいいかもしれませんね。

志摩は景色のいい場所にある施設も多く、キャンプ+行楽というプランも組み込みやすいと思います。

4 無印良品 南乗鞍キャンプ場

乗鞍岳の裾野にあるキャンプ場です。サイトが広いだけでなく、自然をそのまま楽しむようなレイアウトがされているため、四季を存分に楽しめるキャンプ場としても評判です。標高が高く涼しいので夏はもちろんオススメですが、春の新緑や秋の紅葉の時期を狙って行く、という声もよく聞きます。

5 キャンプinn海山

キャンプ場の前を流れる川が、とても大きくてキレイなのが特長です。カナディアンカヌーのレンタルもありますから、夏季期間中にはぜひ挑戦してみることをオススメします。山間部にあるような急流な川ではなく、流れがおだやかな川なので、川遊びの幅を広げて楽しむにはもってこいのキャンプ場ですね。

6 孫太郎オートキャンプ場

伊勢志摩よりさらに南部にある、海沿いのキャンプ場です。区画整理がとてもキレイにされています。志摩キャンプ場が砂浜なのに対し、ここは砂利と小岩の海岸になっています。熊野の手前まで南下するということもあり、海の透明度は驚くほど抜群。キレイな海辺のシーサイドキャンプ場、といえばここがオススメです。

7 ひるがの高原キャンプ場

東海北陸道ひるがのインターチェンジからわずか5〜6分で到着できるのが最大のメリット。カラマツ林の中にあるキャンプ場なので、10〜11月上旬あたりの紅葉時期は一見の価値ありです。

また、近くには観光牧場や温泉施設もあり、お子様を連れて遊びを兼ねながら自然も満喫し温泉も楽しめます。一石二鳥ならぬ一石三鳥といったところでしょうか。


第5回 につづく。



 

■プロフィール

アルペンアウトドアーズ春日井店 店長

大石 真史

学生時代は自転車で野宿をしながら旅をしたり、スキューバやパラグライダーのライセンス取得などアウトドア好きが高じて株式会社アルペンに入社。全国屈指のキャンプ専門店の店長をつとめる傍ら、自らも年間40〜50日キャンプを楽しみ、そこで得た経験や情報をお客様に提供している。


 

■取材場所

アルペンアウトドアーズ春日井店

160ブランド5万点以上、日本最大級の品揃えである体験型アウトドアショップ。メジャーブランドはもちろん、ガレージブランドの商品が豊富なのも特徴のひとつ。休日イベントだけでなく、平日にご来店される小さなお子様連れのお客様向けのワークショップやマルシェ等も企画中。

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