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products2018.10.26

ナイキ「エア ズーム ペガサス35」をレビュー ~初心者から経験豊富なランナーまで~

ナイキエアズームペガサス35は、ナイキペガサスシリーズの35代目となるモデルです。世界中のアスリートからも愛される、人気シリーズの最新作であるナイキエアズームペガサス35。その履き心地や素材感、新たに採用された構造的な特徴などを、詳しくレビューしていきます。

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■誕生から35年の「ナイキ ペガサス」

「ペガサス」は、シリーズ通算ではナイキ史上最も売れたランニングシューズです。1983年の初代誕生依頼、毎年新たに発表されるモデルは順番にナンバリングされ、2018年の最新作であるナイキエアズームペガサス35は、その名の通り、同シリーズの35代目となるモデルです。

前年に発表されたペガサス34は、その完成度の高さから、シリーズ最高傑作と評されました。最新モデルとなるペガサス35は、そこからさらにスピード感と安定感がブラッシュアップされています。

実際にエアズームペガサス35を着用したレビューをお伝えします。

 

■毎日のトレーニングで履ける"「ズーム ペガサス35」をレビュー

ナイキエアズームペガサス35は、開発にあたって、同シリーズのファンでもあり、イギリスの長距離王者であるモー・ファラーをはじめとする、多くのエリートアスリートの意見が取り入れられました。

ペガサス34の優れた点はそのままに、より高いパフォーマンスを発揮できるように、アップデートが施されたのです。

 

-変わらないアッパーとミッドソールの機能性

エアズームペガサス35のアッパーは前モデルの34と同様に、メッシュ素材を裁断縫製した仕上げとなっています。ペガサスの特徴である柔らかで動きやすい快適性は損なうことなく、高いクッション性能と安定性を確保しました。

また、ミッドソールもペガサス34から引き続き、Zoom AirとCushlonフォームの組み合わせを採用しています。

この2点は、ペガサスというモデルであるための、「変わるべきでないところ」ということができるでしょう。

変わらないアッパーとミッドソールの機能性

 

-快適性とフィット感を向上させたアップデート

エアズームペガサス35の特徴の1つとして、快適性能の向上があげられます。

前モデルのペガサス34はハトメの数が5つで、足の甲の前方までしっかりとホールドする履き心地となっていました。しかし、ペガサス35はハトメの数を4つに変更。ハトメのトップが後方にズレたことで、つま先付近に広いスペースが確保されました。これによって足の甲が曲げやすくなり、踵から着地した際の重心移動を、よりナチュラルに行えるようになりました。

また、モー・ファラーのアドバイスを取り入れ、かかとの履き口が外側に反った形状に変更。かかと部分がアキレス腱に接触しないようになっています。ヒールカップ自体の高さも低くなり、走行中に足首周りにストレスがかからないよう改良されました。

実際に履いてみると、前モデルのペガサス34とは、足首の解放感が全く異なります。しかし、不思議なことに足首のフィット感・ホールド感自体は、向上している印象。素足に近い一体感があります。人によっては好みが別れるかもしれませんが、長時間走っていると、ヒールカップと足首の接触にストレスを感じることが多いので、個人的には非常に嬉しいアップデートでした。

また、着脱しやすいようにシュータンにV字の切り込みが施されたということですが、これは本当に体感で分かるくらい履きやすく、脱ぎやすいです。走る際のフィーリングに直接関わる部分ではありませんが、地味に嬉しいポイントですね。

快適性とフィット感を向上させたアップデート

 

-ナイキ ズーム エア バッグで反発性のあるクッションを提供

エアズームペガサス35において、前モデルから最も大きな変更が行われたのが、クッションです。

ペガサス34自体が、その前の33よりもクッションが大幅に厚くなりました。しかし、ペガサス35では、それよりも更にクッションが厚くなり、より弾力性のあるものに変更されました。

また、ペガサス35のクッションは、単純に厚みが増しただけではありません。これまでのペガサスシリーズのクッションには、2つのエアバッグが使用されていましたが、これを1つに統合。カーボンファイバープレートが内蔵され、高い推進性能を誇るナイキエアズームヴェイパーフライ4%を参考にした曲線的なフォルムのエアバッグに、アップデートされました。これにより、単純に衝撃吸収に優れるだけでなく、屈曲性によって前方への体重移動をアシストしてくれる、快適な走行性能を持つランニングシューズに仕上がっています。

実際に履いてみた感想としては、反発性はペガサス34よりも控え目で、長距離を走っても足が疲れにくくなっています。しかし、柔らかめなクッションであるにも関わらず、推進力は抜群です。弾力によって体重を前に運ぶというよりは、前に進む力を殺さず、自然に走行をアシスとしてくれるような印象でした。ランニングビギナーなどは、硬めのクッションの場合、距離を走るうちに反発力に筋肉が負け、疲れてしまうのですが、エアズームペガサス35は、初心者からトップアスリートまで、幅広い層におすすめできそうな一足です。

また、女性用のサイズは女性の足に合わせた特別な調整が施されており、男性用に比べ、Cushlonフォームがより柔らかいものになっています。この点からも、強い反発性能によって走行をサポートするのではなく、よりナチュラルなアシストを目指した設計思想を垣間見ることができるのではないでしょうか。

ナイキ ズーム エア バッグで反発性のあるクッションを提供

 

■ナイキ「ズーム ペガサス35」まとめ

ナイキエアズームペガサス35を実際に使用してみた総評としては、マラソンを始めたばかりの初心者からベテランランナーまで、幅広い層におすすめできる、オーソドックスなトレーニングシューズです。

特に快適性能は優れており、しっかりとかかとにフィットするホールド感、足首周りの開放感、ソフトでありながら強い推進力を生み出してくれるクッションは、ストレスフリーな走行を生み出してくれます。

また、ペガサス35はそのスタイリッシュなフォルムに加え、カラーバリエーションが非常に豊富なのも特徴です。ランニングシューズは性能だけでなく、デザイン性にこだわりたいという方にも、自信を持っておすすめできる一足です。

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