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other2020.03.03

『日本代表選手団オフィシャルスポーツウエア発表会。さあ、このウェアをまとい、世界の頂へ』

このウェアを着用した先には、栄光への道が広がっているに違いない。

2月21日、『東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 日本代表選手団 オフィシャルスポーツウェア発表会』が東京都内で開催された。

14時30開始の発表会は、オープニングムービーで幕を開ける。

「さあ、このウェアをまとい、世界の頂へ」のメッセージがスクリーンに映し出され、株式会社アシックス代表取締役会長CEOの尾山基氏があいさつに立った。

国内外のトップアスリートから一般のスポーツ愛好者まで幅広い支持を集めるアシックスは、15年4月に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のゴールドパートナーとなった。その後は第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)、リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会、第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)、平昌2018パラリンピック冬季競技大会などで、日本代表選手団にオフィシャルウェアなどを提供している。今回もオフィシャルウェアをはじめとして、シューズやバッグなどを作製した。

尾山氏は「選手のみなさんがリラックスして快適に過ごせる工夫と、日本代表としての誇りを感じられるデザイン」を実現させるために、「実際に競技が行われる場所で検証しました」との制作秘話も明かした。あわせて、「選手たちの活躍を後押しできると自信を持っています。世界中に感動を届けることをお祈りしています」とのエールが贈られた。



続いて、赤と白で彩られたステージに13人のゲストアスリートが登場する。同時に株式会社アシックス取締役の千田伸二氏が登壇し、開発に4年の歳月を費やしたウェアの具体的な説明が行われた。

コンセプトは「JAPONISM(ジャポニズム)」である。

開催国である日本の選手団が代表としての誇りを感じられるように、日本の伝統美と先端技術をかけ合わせ、選手団の強さを表現した。オリンピック日本代表選手、パラリンピック日本代表選手、応援する人など、さまざまな人の気持ちをつなぐ象徴的なアイテムとなるデザインが施され、“史上最もイノベーティブな大会”にふさわしい先進的な技術も取り入れられている。



メインカラーは朝日が昇る力強さをイメージした「SUNRISE RED(サンライズレッド)」だ。2016年から日本選手団を象徴するカラーとして採用されているもので、過去の大会で世界へ与えたインパクトを継承している。

新たに制作されたグラフィックは、「JAPAN TEAM KEY GRAPHIC(ジャパンチームキーグラフィック)」と命名された。「折形」や「かさねの色目」などの伝統文化を取り入れ、大小の点や線、5種類の赤の組み合わせによって多様性が表現されている。

選手からは共感の声が聞かれた。
 


クレー射撃で4度のオリンピックに出場している中山由起枝選手は、「オフィシャルスポーツウェアは日本代表としての証で特別なもの。代表としてのスイッチが入り、モチベーションが上がります」と力強く語った。また、水泳・アーティスティックスイミングの乾友紀子選手は、「とても鮮やかな色で存在感が出せます。遠くからでも見つけてもらいやすそう」と笑顔を浮かべた。パラトライアスロンの秦由加子選手も、「私が着ているのは女性用シルエットのTシャツで、かわいいシルエットになっているんです。それがとても気に入りました」と表情を緩めた。

ウェアの開発は「ジャボニズム」に沿った三つのテーマに基づく。

ひとつ目は「Conditioning(コンディショニング)」だ。高い通気性や可動性、着脱のしやすさなどの機能を、各アイテムに搭載した。とりわけ、日本の気候を意識した暑熱対策には力が入っている。オフィシャルスポーツウェアは競技以外のシーンで着ることが多いだけに、体温を効果的に下げる構造が取り入れられているのだ。

パラ陸上競技の鈴木徹選手は、「僕はいまジャケットを着ていますが、通気性の良さを感じます。デザインはすべてメッシュの素材使いで、その大胆さがカッコいいですね」と話した。ゴールボール(パラリンピック)の川嶋悠太選手も、「どれもすごく着心地がいい」と話し、「真夏の屋内でもすぐに汗が乾くのがいいですね」と、屋内競技ならではの悩みが解消されることを喜ぶ。

ふたつめのテーマは「Diversity(ダイバーシティ)」だ。多様性と調和を重視し、オリンピックとパラリンピック、さらには競技の枠を超えてひとつのチームとして個々が輝けるアイテムが開発された。



自身が着用しているTシャツのデザインに驚きの声をあげたのは、シッティングバレーの竹井幸智恵選手だ。「団体になるとワンチームに見えるのが面白いですね。一枚のものから型取りをしているので、つながりを感じられます」と話す。Tシャツ、ポロシャツ、ウィンドジャケットは、一枚の生地から複数の型取りを行うことで、一つひとつの柄の配置が異なりながらも、全体で見ると統一感のあるデザインとなっているのだ。


 
新感覚のファスナーも採用されている。体操・トランポリンの森ひかる選手が「上げるときはすぐに上げられます。もうひとつすごいのが、下げるときは一気にできるんです!」と声を弾ませながら実演する。

森選手の言葉どおりに、ファスナーが一気に開く。会場が沸き上がった。



また、車いすや義足アスリートへの心配りも厚い。シューズは着脱をスムーズにするために、履き口の構造が大きく開くようになっている。サンダルには着脱可能なヒールストラップが付属される。

快適性を高める専用アイテムも用意されている。車いすラグビーの倉橋香衣選手には、袖口の加工が嬉しい。「車いすの操作でいつも黒くなってしまう袖が、汚れないようになっているんです」。

3つ目のテーマは「Sustainability(サステナビリティ)」だ。全国から回収したスポーツウェアを再生する「ASICS REBORN WEAR PROJECT(アシックス リボーン ウェア プロジェクト)によって作られたリサイクル系素材(再生ポリエステル材)が、メインアイテムに活用されているのだ。

パラ陸上競技の山本篤選手は、「僕もオフィシャルスポーツウェアを着られるかもしれないと思って、このプロジェクトに参加しました。プロジェクトに参加してくれた皆さんの思いは、ものすごく届いていいます」と実感を込めて語った。



応援ゲストとして発表会に駆け付けた元女子レスリングの吉田沙保里さんも、自身がトレーニングで着ていたウェアをプロジェクトに提供したという。これを聞いた車イスラグビーの中町俊耶選手は、「(オリンピックで3大会連続金メダルの)吉田さんが参加したということで、ワクワクしてエネルギーが沸いてきます! たくさんの方の思いを背負って頑張りたいです」と力強く決意表明をした。

スポーツクライミングの楢崎智亜選手も、「皆さんの応援は力になります。緊張感がさらに高まってきました。金メダルへ向けてしっかり準備をしていきます」と、闘志を新たにしていた。



ウェアの機能が明らかにされた後は、公益財団法人日本オリンピック委員会専務理事で東京2020オリンピック日本代表選手団団長の福井烈氏、公益財団法人日本障害者スポーツ協会日本パラリンピック委員会委員長で東京2020パラリンピック日本代表選手団団長の河合純一氏がマイクの前に立った。さらに、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏も臨席した。森氏は「選手の皆さんが光り輝き、表彰台に登ることを期待しています」と激励の言葉を述べた。

13人のゲストアスリートにとっては、緊張と興奮、それに決意が交錯する発表会だったのかもしれない。陸上・マラソンの服部勇馬選手は「緊張してものすごく汗を掻いたのですが、すぐに乾きました。速乾性を感じました」と取材陣を笑わせつつ、来るオリンピックに思いを馳せる。

「今日この場に立って、日本代表の重みを改めて感じました。たくさんの方に応援をしてもらっているとも感じましたし、選手一丸となって頑張りたい。ストーリーのあるこのオフィシャルスポーツウェアを着て、すべての思いを背負ってオリンピックの舞台に立ちたいと思います」

柔道・78キロ超級の素根輝選手は、国技としてのプライドを胸に刻む。「お世話になった方々、応援してくれる方々へ恩返しができるように、しっかり準備をして金メダルを獲得したい」と、言葉に力を込める。

アシックスは日本代表選手団オフィシャルスポーツウェア類のレプリカモデル29アイテムと、東京2020オリンピック日本代表選手団公式応援グッズ、東京2020パラリンピック日本代表選手団公式応援グッズの「TEAM RED COLLECTION(チームレッドコレクション)」33アイテムを、2月21日から販売している。

公式応援グッズ「チームレッドコレクション」はサンライズレッドが採用され、Tシャツには左裾部分に通し番号「RED ID」が付けられている。選手と応援する人がONE TEAM(ワンチーム)になるという思いを込めたもので、東京2020オリンピック・パラリンピック日本代表選手団が実際に着用するTシャツ、レプリカモデルのTシャツ、公式応援グッズのタオルにも連番で付いている。

レプリカモデルや公式応援グッズを着用すれば、栄光への道を突き進む選手との一体感や連帯感を、全身で感じることができるはずだ。

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