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outdoor2022.12.01

キャンプ好き必見!VAN CAMP JAPAN代表小濵潤平さんに聞く、ファミリーで行くキャンプの魅力(後編)

今回は、10年以上のキャンプ歴で2018年より車中泊をスタートさせ、手軽なバンキャンプスタイルを発信されているVAN CAMP JAPAN代表の小濵潤平さんにインタビュー。

後編では、キャンプグッズの選び方やお子さんとのキャンプの楽しみ方についてお伺いしました( 前編はこちら )。


――お子さんと一緒にキャンプに行かれるようになったのはいつ頃からですか?

僕ら夫婦はすごく心配性で、大変そうだなと思ったことは積極的にやらないタイプなんです。車が出来上がり、安心して出かけられるようになってからなので、3歳くらいからですね。もう5年前になります。


娘は野鳥が好きなので、一緒にバードウォッチングをしたり、バードコールというおもちゃを使って音を立てて鳥を呼んだりします。娘は鳥に詳しくて見るのも好きなので、二人で鳥を探しに行ったり、去年はライチョウを見るためにアルプスの方まで山登りに行きました。そういう口実をつけて一緒に出かけたりすることは多いですね。


――お子さんと一緒に楽しめるものなど、お子さんが飽きないようにする工夫はありますか?

子供はどうしても飽きてしまうので。笑 僕が付いていないと一人で遊び回ったりすることもさせないようにしているので、ゲームや動画を見るためにiPadを持って行くことが多いです。

娘と二人で行くときはご飯を食べてから夕方に家を出て、キャンプ場に着くのが夕方か夜ぐらい。夜だけ車中泊して早朝に帰ってくることが多いので、外で過ごす時間はそんなに長くないんです。着いてから星を見て、寝るまでの数時間はゲームをしたりYouTubeを観たり。本当に好きなことをやってから寝て、朝起きてパンを食べて、という過ごし方をしています。弾丸で行くことが多いので、あまり外で遊ぶことがメインではないですね。“いつもの寝室とは違う空間で、寝るのを楽しむ”という感覚です。


――小さい頃から星を見たり、そういう経験ができるのはお子さんにとってもすごく良い経験になりますね。

娘を無理に連れて行くことはないです。「行こう」と言ったら「行きたい!」と言ってくれるので、いつも一緒に行っています。あと、僕はゴミを出したくなくて、それを捨てるのも手間だし、環境のことも考えて、あまりゴミを出さないようにしています。だから料理もあまりしないし、キャンプ場にレストランがあったらそこへ行くというような考え方ができたらいいなと思っています。行った先の地域で消費することができれば、そこへ行った意味があるのかなと思いますね。その土地の美味しいものも沢山あるので。


――これから寒い時期になりますが、冬ならではの楽しみ方はありますか?

個人的に冬のキャンプが好きなんです。寒いながらに空気が美味しいし、空気が澄んでいると景色も遠くまで綺麗に見えるし、海へ行っても綺麗だし。“自然を楽しむ”という意味では、冬はすごく魅力的なのかなと思っています。霜が降りて窓ガラスが凍っている感じとか、中でヒーターをつけたりと、夏にはない動作が好きですね。夏は暑いからできるだけ着ているものを減らすけど、冬は行動が全部複雑になって、やらなければいけないことが多くなる。そういうところで楽しみ方は沢山あるなと思います。焚き火も冬の方がやりたくなるし、寒い中で火をつけるのが心地よかったりしますね。


――動作が増えることを楽しめるというのは素敵ですね。冬だから欠かせないアイテムはありますか?

やはり暖をとるものが多いですね。室内用の“イワタニのマイダン”というヒーターを使っているんですが、ガスですぐに暖かくなります。本来は広い室内でしようするものなので、車の中で使用する時は、絶対に換気が必要です。真冬の時期に窓を開けて使っても、車の中が暖かくなるんですよ。だから早朝に起きて車が凍っていても、窓を開けて換気しながらつけていても車内が暖かくなるので、助かっていますね。


――ギアを選択するときのこだわりポイントはありますか?

基本的に「大変な思いをしたくない」というのが大前提です。なので一つ一つアクションが少なく、手間を省けるものを選択しています。だからテントを張らないというのも一つの選択でしたし、カーサイドタープも反対側を車に固定すれば、ロープ三本とペグで立つので、そういう工程が少ないものを選んで、できるだけ楽できるように考えていますね。テーブルとか椅子も車とドッキングさせて、なるべく省スペースでコンパクトにキャンプができるように意識しています。

アイテムの場合は、自分の持っているもので足りないもの、こういうのがあったらいいなと思うものを偶然見つけた時に、手に入るくらいの金額であれば購入しています。今まで使ったものは保管せずに手放して、新しいものを迎えて入れ替えをしていますね。あまりものを多く持ちたくないので、車に入る分で補えるように考えています。


●双眼鏡

ビンテージショップで500円で買ったもの。普段は三脚につけて、座って見れるようにしています。鳥を見るときに使ったりもしています。


●炎のゆらぎを表現するランプ

車内は火気厳禁で焚き火はできない代わりに、雰囲気を出すために使用しています。車の中で過ごすことが多いので、中でなるべくくつろげるように考えながら空間づくりをしていますね。


【おわりに】

何より快適に、自分たちが心地良く過ごせる環境づくりをされている小濵さん。自然を楽しみ、ミニマルに、いつもとは違う空間を楽しむキャンプスタイルからは、学べる部分が沢山あるのではないでしょうか。今回のお話が、皆さんのキャンプを楽しむヒントとなりますように。

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