【プレステージのBIGBOSSが語る ~フィッティングとは~ Part7】パターフィッティングはロフトで「最高の転がり」を提供
高品質な商品を幅広く取りそろえる商品展開と、ハイレベルなフィッティング・接客で多くのファンを持つゴルフ5のハイエンド店舗「ゴルフ5プレステージ(以下プレステージ)」。
「ここでしか手に入らない」アイテムを提供するとともに、高い技術を持ったフィッターがお客さまの「最適な1本」を提案するスタイルは、量販店の常識を覆すゴルフショップであり、ゴルフ界のトレンドを引っ張る存在だ。
現在、東京は日本橋、新宿、広尾の3店舗のほかに、名古屋、神戸と国内に計5店舗を展開しているプレステージだが、その立ち上げから携わり、土台を作ったキーとなる人物の存在があった。「プレステージのBIG BOSS」と呼ばれる小口貴彦さんだ。
本連載は【プレステージのBIGBOSSが語る ~フィッティングとは~】と題し、ゴルフ界注目のプレステージとは一体どんな魅力を持ったゴルフショップなのかを、小口さんの話を通して、その取り組みやフィッティングの哲学を紐解いていく。
第7回目となる今回は、パターのフィッティングについて語ってもらった。
ゴルフ5プレステージの生みの親、小口貴彦さん
――プレステージはパターフィッティングも充実しています。
小口 もともとゴルフ5はパターの販売は弱かったんです。フィッティングにちゃんとしたロジックが確立されておらず、いわば「なんとなく」売っていたので売り上げはあまり高くありませんでした。しかし百貨店などを調査すると、パターの売上比率は軒並み高いんです。
たしかに、よくクラブを買い替える人でもドライバーは年に1本くらいが普通ですが、パターは「買い足し」をするクラブなので、もっと売れるポテンシャルがある。
ここはプレステージでしっかり掘り下げなければならないと思いました。
――具体的には?
小口 やはりフィッティングの充実です。パッティングコーチとして有名な大本研太郎プロに相談して、パターフィッティングのロジックを勉強しました。
そして「SAM PuttLub」というパッティング計測器にたどり着きました。そのデータをもとに、方向性とは、距離感とは何ぞやということを突き詰め、「SAM PuttLab」をプレステージの店舗にフィッティング用に導入したんです。
プレステージでは「SAM PuttLub」でストロークのデータを取ってフィッティングする
――その結果、どんな結論になったのでしょうか?
小口 プレステージのフィッティングは、ロフトにこだわろうということですね。
アマチュアのパッティングの諸悪の根源は、バックスイングを大きく振り上げすぎることです。バックスイングが大きすぎると飛びすぎるので、それをゆるめながら打つ人がすごく多い。これでは再現性は下がり、距離感も方向性も低下します。
しかしパターの転がりがよければ、同じ距離を打つのにもバックスイングをもっと小さくでき、その結果再現性も高まる。そのために重要なのが、ロフトなんです。
日本のアマチュアはアッパーに打つ人が多いが海外は逆。そのため海外ブランドの製品にはロフトの多いパターのほうが多いという
――ロフトが合うとパターの転がりがよくなる?
小口 ボールがいちばんよく転がる理想のインパクトロフトは1.5度~2度くらいと言われています。フィッティングによって、それに近づけられるパターを提案することで、本当にいい転がりを提供することができます。
日本のアマチュアは、アッパーにインパクトする人が多い。つまりロフトが多くなりすぎる傾向があるんです。プロならば指導や練習によってストロークを改善しそこを目指しますが、プレステージでは「クセは直さずに生かし、いまのスイングで最高の結果を提供する」ことを目指します。お客さまは何も変えなくても、クラブを変えることで結果をよくする。そのためのフィッティングなんです。
いい転がりを得るためには、パターのロフトはとても重要
――だからプレステージでは、「ロフト0度」のパターを提案したりしているんですね。
小口 それがすべてのお客さまに合うわけではなく、逆に5度とか6度が合う方もいます。もちろんロフトだけでなく、重心角や重量、グリップの太さなど全部含めたフィッティングなのですが、いずれにしても、従来はそこまで対応できるフィッティングがなかったなかで、メーカーと協力して、そこをカバーできるパターフィッティングを提案できるのが、プレステージの強みです。
フィッティングを受けたお客さまは「こんなに小さい振り幅でいいの?」と驚かれます。「これを買えば入るかも」というワクワク感を提供することこそが、プレステージのフィッティングの核心です。
――プレステージは高額パターもたくさん扱っていますよね。
小口 はい。そこに関しては、「オンリーワン」の提供という点に尽きます。
パターは、ほかのクラブようにスペックが合わないと打てないということがないので、「最適」でなくても使えるクラブなんです。つまり、所有感を優先することができるほぼ唯一のクラブ。だから「オンリーワン」を求めるお客さまも多いんです。
「オンリーワン」を突き詰めていけば、それはレアで世界にその1本しかないということが究極的な価値になる。そういうものは、どうしても価格が高くなる。
本当の「オンリーワン」のアイテムは、必然的に高額になる
――高いものを売ることが目的ではなく、「オンリーワン」を提供することを目的にすると、結果的に高額になるということですね。
小口 そういうことです。とはいえ、そういった1本何百万円の超高額な「オンリーワン」だけがすべてではありません。手が届く金額で、ほどよい所有感がありつつ、ちゃんとフィッティングされた「自分に合うレアパター」という中間的なものもあります。
それが1本20~30万円くらいの削り出しパターなんです。
――「ゼニス」や「ピレッティ」、「ベティナルディ」といったブランドですね。
小口 はい。だからプレステージは、その辺が充実しているんです。
いいパターは、時間が経っても色褪せません。お客さまには「あのときの、あのパター」というふうに、経験とセットで記憶に残るようなパターを提案したい。それがパターにおける「感動」の提供だと私は考えています。
ロジックに基づいたパターのフィッティングシステムと、希少価値の高い商品も取り揃える充実の品ぞろえを兼ね備えたゴルフ5プレステージ。ぜひ一度足を運んでいただきたい。
【プレステージのBIGBOSSが語る ~フィッティングとは~】では、ドライバーのフィッティングについてとプレステージの今後の展望についてお届けする。
<第1回記事はこちら>
https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_230704_01.html
<第2回記事はこちら>
https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_230711_01.html
<第3回記事はこちら>
https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_230801_01.html
<第4回記事はこちら>
https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_230921_01.html
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https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_231003_01.html
<第6回記事はこちら>
https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_231107_02.html
<プレステージ店舗の詳細はこちら>
https://www.golf5-prestige.jp/
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