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running2018.12.20

ナイキ ズームフライ フライニットを徹底的に履きこなすコツ

-前回「 ナイキ ズームフライ フライニットをわたしがオススメする理由 」-

ズームフライ フライニットを履いて自身のフォームを見直す契機に
そうは言っても、この読者の中には、「ズームフライ」を買ったものの、履きこなせずに断念したランナー、争奪戦で「ヴェイパーフライ4%」ゲットも宝の持ち腐れというランナーも、正直、含まれているかもしれない。
はっきり言っておこう。諦めてしまうには早い、もう一度履いてみることをオススメする。
ズームフライ フライニット は今までのシリーズの中で、ダントツみなさんを受け入れてくれるものに進化した。そして、シューズの構造に沿った履き方、「ズームフライ フライニットを徹底的に履きこなすコツ」を少しだけ考えて履いてみること。
これは最終的には誰も履きこなせる、スポーツカーであり、それに合わせた運転技術(ちょっとしたコツ&工夫)が少し必要なだけ。
まずは、スポーツカー=ズームフライ フライニットを買って、それを乗りこなしてみよう。

写真: ズームフライ フライニット
 

シューズの構造に合わせて履いてみること
きついことを言うと、“履きこなせない”ということは、そこに上達のヒントがある。申し訳ないが、速く走りたい、上達したい、タイムアップをしたいというのに、そもそも、その“できないこと”を何故投げ出してしまうのか?
例えば、履きづらいという感覚は、ただ自分のフォームに合わない、ことだけかもしれない。だが、その一方で、仮に“フォームを改善したい”というならば、それは支離滅裂ではないか?
それを実現するためには、シューズに少し合わせてみる、寄り添ってみるということも必要なことではないだろうか。それがうまく使いこなすまず第一歩。
結局、サイズとかフィッティングの問題以外でこのシューズを投げ出さない方がいい。むしろ、そこにみなさんの欲求を満たすヒントがあるのである。今回こそ、思い切って「ズームフライ フライニット」でそれを攻略してみてはいかがだろう。
 

ズームフライ フライニットを履きこなすコツ
ランニングエコノミーとしてのフォーム動作を考えたとき、シューズの構造的な見解とそれは一致する。シューズの構造はとても合理的だ。ちなみに「フォアフット」だとか、「ミッドフット」だとか、局所に注目した話は全然論点が違う。体のバランス崩して、自然と着地した結果であって、フォアフットは手段でも、目的でもない。

シューズ履いて、両足を揃えて、つま先を踏んでみよう。バランスが崩れて倒れそうに足が必然的にでることだろう。そもそも前進していく上で、体からバランスを崩して、足がうまく体運んでいくことが肝、シューズもそれに対して助力する構造になっている。つまり、前傾動作を作り出すのがシューズの助力だ。トレーニングシューズと言われるカテゴリーのシューズは、その構造を強固にしたもので、このシューズ、ズームフライ フライニットにもその構造的共通点は多いのだ。

例えば、ズームフライ フライニットを、いきなりテンポアップ(ペースをあげて)したところで、うまく使えないのであれば、ジョグから慣れるようにしてみたらどうか。耐久性に課題があった今までのモデルでは、ジョグ使用=消耗だったので心配であったが、耐久性を増したズームフライ フライニットはもっともっと気楽に使える。
まずは、少しジョグのペースから、極論ウォーキングで、つま先のまでスムーズに使うコツをつかんでみよう。コツは低負荷に落として、確認しながら動くことでヒントがある。
体のバランスを崩すことにズームフライ フライニットは呼応してくれる、それは推進力のはじまりに他ならない。少しずつ慣れてみよう。
 

シューズチェンジ(履き分け)もポイントの一つ
あの、エリウド・キプチョゲ選手だって、週間のトレーニングの大半がトレーニングシューズでのランニングということをご存知だろうか?当然ではあるが、2時間34分が自己ベストの私も同じ。トレーニングのほとんどはトレーニングシューズを使用してる。
みなさんが、もし、トレーニングシューズのカテゴリー持っていないランナーであったら、トレーニングシューズを購入してみるべきだ。
その代表的なモデルがナイキ エアズームペガサス35だ。まずこのシューズからテンションを上げてもいいかもしれない。

-関連記事「 ナイキ エア ズーム ペガサス 35(Nike Air Zoom Pegasus 35)、6月2日(土)発売。 」-

写真: エア ズーム ペガサス 35

ちなみに、このカテゴリーのシューズはデイリートレーナーと海外では呼ばれて、いつでもランナーが寄り添えるしっかりとしたシューズのことを指す。そして、そこから、まさにどんなコンディションでも快適さを作るシューズで、コンディショニングシューズでもある。
ランニングを週に複数回実施しているランナーなら、そもそも持つべきシューズなので、その習慣がないランナーは、そこからスタートするといい。慣れることが、ズームフライ フライニット攻略、それどころがメリットを感じずにはいられないだろう。

接地感のあるシューズを履くことでそのコツをつかむ
最近、厚底VS薄底という視点の記事も見かけるがこれも論点がずれていると感じる。接地感のあるいわゆる薄底シューズが否定されたのではない。
インターバル走やトラックレース、5Kレースなどで接地感が必要なときには、それらも有効であることは間違いない。それらの薄底シューズは低サポートというより、回転数(ピッチ)をあげる努力を応援するシューズ。それに特化しているので、低サポートなだけだ。
接地感のクオリティーをあげることは、体の真上からシューズを置くような感覚で接地することと同義だ。ズームフライ フライニットが安定しないと感じるランナーは、自分の接地感を高めることがベストだ。
特にジュニアのアスリートは、接地感のある薄いレーシングシューズをしっかり履きこなそう。そうした上で、ちゃんとズームフライ フライニットを使うことが、それをポジティブに感じるポイントだ。
しっかり踏み込めるランナーが、ズームフライ フライニットを履くことで、今まで説明してきたような構造的なメリットを感じるであろう。
EKIDEN PACKには、ズームライバルも同カラーで販売予定だ。
しっかり接地できる自分のパフォーマンスを高めること、これもズームフライ フライニット、厚底を履きこなすには必要なこと。段階を踏んでいきましょう。
 

シューズチェンジすることのメリット
シューズチェンジをすることは、2つのメリットがある。1つは衛生面、濡れたTシャツを次の日、洗濯もしないで使用する人は滅多にいないだろう。どうだろう、シューズではこれと同じようなことしてないか?
しっかり日陰干し、もしくは部屋干しをして湿気をとることは、シューズの持ちの観点からも大切だ。また、目的に合わせて、履き替えることは、体に変化をもたらすことになる。ランニングフォームやコンディションニングにもベストな選択だ。
 

ズームフライ フライニットは力を抜くポイントのインプットができる
私は5K×2や3000m×3といったレースペース走をよく実施するのであるが、1本ごとシューズを変えることも多い。
1本目は、一般的なレーシングを履いて、その後ズームフライ フライニットを履くと、あることに気づく。交換した2本目から、前足部のスタックハイトも厚いこのシューズは、1本目のレーシングシューズのようにピッチをあげることができない。
1本目のシューズと同じような接地感を出そうとすると、すごく力んでしまうので、諦めて少し力を抜いてみて、ズームフライ フライニットのシューズの構造に寄り添って走ってみる。それも、すごく不安なぐらい力を抜いてみたのだ。結局、最初の5Kとタイムが結果同じであった。

これがまさにズームフライ フライニットの最大の魅力かもしれない。踏み込めないのではなく、踏み込まないぐらいの感覚で走ってみると、スイスイ進む。構造的に、力の抜き入れがはっきりすることは、全体としてのランニングエコノミーを高めているそんな気もしている。
もしもこのような感触のことを、実は“履きづらい”、“履きこなせない”、と感じているのであれば、その客観指標は、タイムだ。一度少し接地する足の力感を落としてみてどうか?
力めない、力まない、から結果、スピードが持続する。速く走れるというより、結果速く走れているのが、ズームフライ フライニットだと感じている。強引ではなくて、優しく、さらっと乗りこなすことがコツかもしれない。
 

ヴェイパーフライを持っているランナーへアイディア
いうまでもなく、ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットは、すぐれたシューズだ。それは間違いない。
やはり一番のすごさは、持ってみれば感じる、あのスペックでの、あの軽量さ。履き分けるとヴェイパーフライ4%の軽さは飛びぬけている。
ただ、それと引き換えに耐久性はない、これがデメリット。そもそも使い方には工夫が必要だ。あの大迫傑選手でもトレーニングの内容などによって、ヴェイパーフライ4%以外のシューズを着用している。また上述のように、なかなか自分の能力が比例する残酷なシューズでもある。
ということもあり、私のように、ヴェイパーフライ4%やズーム ヴェイパーフライ 4% フライニットを持っているランナーも、「ズームフライ フライニット」を揃えよう。
ズームフライ フライニットは、トレーニング用でメイン使用し、大事なレースまでヴェイパー4%を温存する、この使い方はオススメだ。
また感触が良ければ、“潔く”ズームフライFKでもレースに出てもいいだろう。私も実際、10Kやハーフから試している一人だ。私の能力では実はズームフライ フライニットの方がパフォーマンスアップするのでは、という仮説だ。
いずれにしても、ズームフライ フライニットの耐久性は、特にすでに両方(ヴェイパーフライ4%とズームフライ フライニットの)持っている人ほどすぐに理解頂けるであろう。本当にリアクトはすごい、最強の素材だ。
 

締めあげがしっかりできるサイズに
また大事なサイズ合わせは、でれば実際(試すことができれば、)試してほしい。フライニットアッパー(編み込みのアッパー素材)のナイキシューズを履いたことがなければなおさらだ。
その際、細いとか、また、いつものサイズに固執すべきでない。実測サイズを測って購入できればベストであるが、フィッティングには経験上ひとつ付け加えておく。
それは、しっかり締め上げることができるサイズにした方がいいということ。試したときにレースホールとレースホールの間がかなりひらいている必要があると感じている。
実は、ズームフライ フライニットは、レースホールが4つのみと一般のレーシングシューズなどと比べても少ない設定だ。トレーニングシューズには必ずある、足首に近い位置にあるエクストラホールもない。つまり、大きめのサイズを締めてフィットさせるような、構造上のアドバンテージがないと思ってほしい。それだけ、ギリギリまでアッパーは軽量化されているのだ。
シューズ全体がしっかりフィットしている前提で、私はいつものシューズより、しっかり締めて、それでちょうどニットアッパー自体と一体になってズレないフィット感にしている。シューレースで締めるのではない、あくまで甲まわり全体でフィットさせる、そんな感じでレースアップしてみてほしい。いつもより少しシューレースの役割が増える感じだ。
とにかく、このシューズは、フィットしていてこそはじめて、ソール構造上のメリットがあるので、是非サイズはしっかり合わせてほしい。それこそ、靴下のような進化し、軽量化されたフライニットアッパーのアドバンテージを感じることができるだろう。
 

追記として、もっと誰が履いてもいい
最後にあくまでかなり走っているランナーの話に終始した感もあるが、別に格好から入りたいランナーだって履けばいい。そう思う。ただ軽いから、かっこいいから、ということで薄底レーシングシューズを履いているよりもよっぽどシューズからインプットがあるであろう。バランスを崩しに行ってくれるのでは、ランニングフォームとの合理性を自然に感じることになるだろう。細かいことが分からなくてもだ。

ただし、日本のランナーはトランジットが下手。あくまでズームフライ フライニットは、レーシングシューズであるから、週3回以上とか、ステディーなランナーになったプロセスでその習慣は当然見直してほしい。その時は、シューズの種類を増やしていってほしい。それだけ付け加えておく。

さて、正月の箱根駅伝では、私の母校、東海大も含めて、かなりの大学でナイキのヴェイパーフライ4%を履く選手が出ることが予想される。大学トップ選手にあこがれて、同じ大学生が履くというようなスパイラルは発生するからだ。

しかし、是非覚えておいてほしいのは、210人の選手の中で、きっとあなたが手にした「 ズームフライ フライニット 」を履いて出るアスリートもいる、と私は予測しておく。アスリートから、みなさんまで、そのドライビングテクニックを身につけたランナーであれば、誰でも満足できるスペックのシューズだからだ。
本当にこの正月、厚底が本当の意味で、レーシングの新常識になるかもしれない。

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【著者プロフィール]
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
藤原岳久(F・Shokai 【藤原商会】代表)

日本フットウエア技術協会理事
JAFTスポーツシューフィッターBasic/Master講座講師
足と靴の健康協議会シューフィッター保持
 

・ハーフ1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン) 
・富士登山競走5合目の部 準優勝  (2005)


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