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golf2022.05.06

【バンカーショット編】距離のあるガードバンカーからはこう打つ! 穴井詩プロ&川満陽香理プロのショットテクニック

ゴルフ5の所属プロたちが開幕前に行った宮古島での合同合宿。合宿中の穴井詩プロと川満陽香理プロの練習ラウンド中に遭遇した状況をピックアップし、どう打ったらうまくいくか、穴井プロと川満プロが意見を出し合いながら相談しつつ打ってみたシーンを、アルペングループマガジン取材班が密着レポート。今回もアマチュア向けにアドバイスをくれたので、その内容を紹介しよう。


宮古島、エメラルドコーストゴルフリンクスのINコース、16番のパー4。

ティーショットが海越えになる名物ホールだが、グリーン周りも意外に難しい。グリーン左手前にバンカーがあり、ここにコロリとボールが入ってしまった。ピンまで距離のあるバンカーショットはアマチュアにとって鬼門中の鬼門。プロはどうやって打つのだろうか。

ボールからピンまでは約30ヤード。しかもピン位置はグリーンエッジからわずか5ヤードほどで、グリーンの奥行きもない。かなりの難シチュエーションといえるだろう。


距離があるうえに、エッジからピンまでが近い、難易度の高いシチュエーション


「この状況は、寄せるのはほぼ無理ですよね。キャリーでグリーンを直接キャッチしちゃったら止まらないかも。もう1回バンカーから打つハメにならないように、まずは脱出最優先で考えます」(穴井プロ)

まずここで考えるべきは脱出すること。

しかし、グリーンまでしっかりキャリーさせて打つと止まらずにオーバーの危険が、逆にオーバーを避けてエッジの手前にキャリーさせようとすると、手前で止まってしまうリスクがある。このどちらがイヤか、どちらを許容するかをはっきり決めることが大事だと2人は口をそろえる。

「SWよりもAWなどで打ったほうが距離は出しやすいですが、ランも出て奥に行きやすいので、奥がOKという状況では番手を上げて打ち、手前でもOKならSWをしっかり振るほうがいいと思います。私はAWで打ってみますね」(穴井プロ)


距離があるバンカーショットは、SWにこだわらず番手を上げるのも有効


しかし穴井プロのショットはギリギリエッジまで届かずに、再度バンカーへ。

「手前ギリギリを狙いすぎましたね(笑)。AWを持って奥でOKと言いつつ、オーバーを嫌がる気持ちが出て振り幅が小さくなってしまったと思います。うまく打って上りのパットを残せればパーのチャンスも残るなと欲張る気持ちが出ました」(穴井プロ)


オーバーを嫌がる意識がスイングを少しゆるめてしまったと穴井プロ


やはり寄せたいという気持ちから「脱出最優先」の大前提を崩してしまうと、プロでもミスにつながるのだ。

これを見た川満プロはSWをチョイス。

「私は、バンカーは飛びすぎることのほうが多いので、手前でOKだと思って打って飛びすぎてもセーフという状況のほうが安心します。私は58度でしっかり振っていこうと思います」(川満プロ)

ポイントはバックスイングを少しインサイド気味に上げる意識であまりカットに振らないこと。そして大きなアークでスイングすること。飛ばそうと思ってインパクトを強くするのはミスの元だ。こちらはしっかりグリーンまで届き、ボールはギリギリグリーン上にとどまった。


アウトサイドに上げすぎないこと。強いインパクトよりも大きなアークでスイングすることがポイント


「練習なので攻めてみましたが、ギリギリを狙いすぎるとやっぱりリスクは高いです。これは完全にピンチの状況なので、ボギーでOKと割り切ることが大事ですね」(穴井プロ)


打つ前に奥か手前、どちらのミスならOKか決めてしまうことが重要だ


「どんなミスなら許容できるのか、しっかり決めて打ったほうが後悔は少ないので、結局ミスだったとしてもあとまで引きずりません。その決断を大事にしてください!」(川満プロ)
 


【過去のラウンドレッスン記事はこちら】

・アプローチショット編

https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_220413_01.html


・ドライバー 飛距離アップ編

https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_220408_01.html


・トラブルショット 木の下編

https://media.alpen-group.jp/media/detail/golf_220319_01.html

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